インクジェットプリントでオリジナルTシャツを作ろう😊
オリジナルTシャツといえば最も有名なのはシルクスクリーンプリントですが、最近ではインクジェットプリントに力を入れる業者も増えてきました。 デザインの色数を気にすることなく、1枚から気軽に製作できるのがインクジェットプリントの特徴であり、強みでもあります。 でも名前を聞いただけでは一体どういう印刷方法なのかいまいちピンと来ないですよね。 そこでこちらではシルクスクリーンとの違いやインクジェットで製作する際のメリット、注意点などについて詳しく解説していきます。
★そもそもインクジェットプリントとは?
インクジェットプリントは版を作らず、インクをダイレクトに生地に染み込ませる印刷方法です。 パソコンで作ったデータを紙に印刷するのと同じように専用のプリンターで柄を再現します。
例えばシルクスクリーンプリントの場合は色数ごとに版を作らなければならないので、デザインが複雑だとどうしても金額が高くなりがちですよね。
中には3色や4色のデザインでTシャツを作ろうと思ったけど、版代やプリント代だけで高額になってしまって仕方なく1色で我慢…なんて苦い経験がある方もいるのではないでしょうか。
しかしインクジェットプリントならそんな心配は無用。何色使っても料金は同じなので、色数無制限で自由にデザインすることができるんです! これはシルクスクリーンプリントには無い魅力の一つだと思っています。
★インクジェットプリントで製作するメリット
何よりも注目すべきはシルクスクリーンプリントでは困難だった、フルカラーやグラデーションのデザインが簡単に再現できること。 特に白Tシャツの場合、入稿データをそのまま出力するので生地の風合いを損ねず柔らかい仕上がりになります。
ラバーインクのようなゴワつきがないため、着心地も抜群! 「濃色Tシャツだとデータの色味が綺麗に出ないんじゃないか…」と不安になるかもしれませんが、もちろんそんなことはありません。 濃色生地の場合も下地に白インクを使用することでデザインを活かしたプリントが可能です。
一番相性が良いのは白生地ですが、濃色生地だからといってインクジェットプリントが出来ないわけではないんですね。 さらにインクジェットプリントは多色のデザインだけではなく、細かい線やかすれ・ぼかしなどの表現も得意としています。
その活用方法は【自分で撮った写真をTシャツにしたい】【ペットとの思い出を形に残したい】【友達に描いてもらったイラストを印刷したい】など様々。
版代がかからないので、大量に注文するよりもプレゼントやお祝い用として小ロットで製作する方がおすすめです。
★インクジェットプリントで製作する時の注意点
メリットばかりに見えるインクジェットプリントですが、いくつか注意しなければならない点もあります。 まず第一のポイントはインクを生地に染み込ませるため、ポリエステルやナイロンなど化学繊維が含まれている生地にはプリントができないということ。
基本的には綿100%の商品のみ対応可となるので、使用できるアイテムが限られてきます。 注文前にインクジェットプリントができる素材かどうかきちんと確認することが大切です。
また、濃色生地の場合はインクの発色を良くするために白インクとは別に前処理剤を塗布してからプリントを行いますが、納品時にこの跡が残ったままになる可能性があります。
前処理剤は透明な糊のようなもので、人体に影響はなく水洗いで落ちることがほとんどですが、商品到着後すぐに着用する場合は前処理剤を使用しない白Tシャツでの製作が無難です。 それからメリットの方で「入稿データをそのまま出力する」と書きましたが、逆に言えば元データの解像度が低いと仕上がりに影響が出るというマイナス点もあります。
フォトショップやイラストレーターで作られた高解像度のデータであれば問題ありません。 ですが、画像がぼやけていたりガタついていたりすると仕上がりに直接反映されてしまうのです。 スマートフォンの小さい画面だとガタガタな画像でも綺麗に見えることがあるので、心配な場合はタブレットやパソコンなどの大きいモニターでチェックしたり実寸でプリントアウトしたりするのが良いですね。
そして最後に気をつけたいのが色味です。 インクジェットプリントはCMYKで柄を再現するため、PANTONEやDICでの厳密な色指定、ラメや蛍光色などの特殊カラーは表現できません。
元データと実際のプリントは100%同じ発色にはならないということを踏まえた上で発注しましょう。